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New Collection 【V.B.CANONICO “2025 SS M501″】

当ブログをご覧いただきありがとうございます。
New Collectionでは新作生地を、元生地屋の店主が生地スペックや推奨ポイント等を
私なりの言葉でお伝えさせていただきます。

そのルーツを1663年まで遡るというイタリアミルの名門、ヴィターレ・バルべリス・カノニコ。ずば抜けた先進性と高品質へのこだわりによって生み出される服地の数々は、世界中の高級アパレル、テーラーから絶対の信頼を集めております。クオリティとコストパフォーマンスの高さでは群を抜く、イタリアを代表するメーカーの一つです。当店でも例外なく、一番人気のファブリックブランドでございます。

BRITANNIC COLLECTION『ABITO&GIACCA M501』と『LE STAGIONI M502』の2冊セットで、187柄もの多岐にわたる生地が編集されています。その中で今回は『ABITO&GIACCA M501』を、ニューリリース生地を含めた一部をご紹介いたします!

『3PLY トロピカル』
Weight:310 gms
Composition:100% wool

“3PLY”『スリープライ』と読みます。3本の糸を撚り合わせて織り上げた生地や糸のことをそう呼びます。3PLYの生地は、ハリを持たせて型崩れがしにくく、立体的なシルエットを作ることができます。今シーズン新クオリティとしてV.B.Cより登場です!複数の糸を撚り合わせて織りあげた生地の主要なメリット・デメリットは下記をご参考いただければと思います。

メリット
・ハリコシがありシワになりにくい
・立体的な仕立て映え

デメリット
・生地が重くなる
・艶、滑らかさは出にくい


百聞は一見に如かずです。是非当店にて実際に触っていただくと、よりその特徴がわかるかと思います!

“ザ・モヘア・アフェア”『ウール&モヘア トロピカル』
Weight:320 gms
Composition:50% wool & 50% mohair

2024AWでニューリリースされた『ザ・モヘア・アフェア』から、春夏版の”トロピカル”が新登場。全4色がセレクトされており、写真羊毛の光沢感とはひと味違うアンゴラヤギ独特の光沢感が写真でも伝わるかと思います。触りはモヘヤ混特有のシャリ感とハリコシがしっかりしています。SSに編集されている、平織の”モヘヤクワトロ”との違いはそのモヘア混率の高さですね。モヘア50%からなるこの『ウール&モヘア トロピカル』は、吸湿性が高いため、汗をかいてもベタつかず、さらりとした着心地が特徴です!

“スーパーソニック”『バイストレッチ 21μ トロピカル』
Weight:280 gms
Composition:95% wool & 5% polyurethane

新世代ストレッチファブリックとして人気の”オフリミッツ”より新登場の『バイストレッチ 21μ トロピカル』は、縦横に伸縮するバイストレッチ機能を兼ね備えています。更に21μ(トゥエンティーワンマイクロン)という、Super表記でいうところの80’sにも満たない、太い原毛を使用しているため、“機能素材ながら丈夫”という、まさに鬼に金棒な生地でございます。

ちなみに先ほどから何度も登場している”トロピカル”とは、平織りされた生地で、通気性が高いのが特徴です。トロピカル生地の素材感は、シャリ感(ドライ感)があり、さらっとした肌触りとなります。ですので、春夏素材に多い生地となるのです。

最後に他のラインナップを出来る限り写真にてご紹介させていただきます!

今回は、2025SSニューコレクション”ヴィターレ・バルべリス・カノニコ M501”について書かせていただきました。日が経つにつれて品切れや品薄が更新されてしまいますので、気になられましたら是非お早めにご来店いただけますと幸いです。新しい生地に触れ、オーダースーツやオーダージャケットをご検討いただく時間が何よりも楽しい時間かと存じます。ご質問やご相談がございましたら、当ホームページのCONTACTからお問い合わせ、もしくは直接お電話にてお気軽にご連絡くださいませ。