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Recommend Fabric 【V.B.CANONICO “COVERT”】

当ブログをご覧いただきありがとうございます。
Recommend Fabricでは元生地屋の私が特に推奨する生地について、スペックや推奨ポイント、
着用感や着こなし等、私なりの言葉でお伝えさせていただきます。

暦の上では10月に入り、来る秋冬シーズンに向けて本格的に身支度を整える時期に差し掛かってきましたね。皆様はこの秋冬シーズンどんなスーツやジャケット、スラックスやコートにしようかもう纏まってきておりますでしょうか?もしまだ具体的に決まっていないお客様、是非こちらの名作生地をご検討してみてはいかがでしょうか!

お勧めするその名作生地とは”COVERT CLOTH(カバートクロス)”でございます!最近では”カバート”と呼ぶほうが一般的ですかね。
博識な皆様ならご存じの方も多いかと思いますが、カバートコートというコートの名前を聞いたことはありますでしょうか。

カバートコートとは元々狩猟(主に狐狩り)用のコートのことを言い、ハンティングジャケットの上に着るコートでした。それに使われた生地ということで、カバートクロスやカバートコーティングと言われております。硬くしっかりとした織りを表現するかのような、その急角度の綾目模様は、水滴が入りにくくなる防水効果を持っています。

また、英国では【Thistle(和名:アザミ)】と呼ばれるトゲを持つ植物が広く自生しています。そんな【アザミ】の様な植物のトゲを通寄せ付けない強靭さも同時に兼ね備えている、所以まさに100年素材と言われる、堅牢な生地となっているのです。

V.B.CANONICO – COVERT 21μ
Weight:440gms
Composition:100% Wool

さて、そのような伝統的な生地であることから、それこそ世界各国の多くのブランドからリリースされているこのカバートですが、その中でも”V.B.CANONICOのカバートクロス”をお勧めするポイントを最後にお伝えさせていただきます。

英国由来のカバートクロスは本来の意図が狩猟用のコート生地である為、ドレッシーさよりも実用性や耐久性に重きを置いています。ですので、特に英国ブランドが用意しているカバートはマットな風合いが主となっているのです。ただ、上の写真で見るだけでもわかると思いますが、このカノニコのカバートは耐久性と併存して、光沢感も兼ね備えているのです。

このポイントが現代日本においては、タイドアップ~カジュアルダウンまで様々なコーディネートが楽しめる要因となっております。
ですので、コートはもちろん、スーツやジャケット、スラックス等なんにでも活用いただける最高の生地になっているのです。

当店では全8柄取り揃えておりますが、既に品切れも出てしまっております。
最後になりますが、私のお勧めするアイテムはスラックスです!

今回のRecommend Fabricは、『V.B.CANONICO』 “COVERT 21μ” について書かせていただきました。
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