当ブログをご覧いただきありがとうございます。
New Collectionでは新作生地を、元生地屋の店主が生地スペックや推奨ポイント等を
私なりの言葉でお伝えさせていただきます。

そのルーツを1663年まで遡るというイタリアミルの名門、ヴィターレ・バルべリス・カノニコ。ずば抜けた先進性と高品質へのこだわりによって生み出される服地の数々は、世界中の高級アパレル、テーラーから絶対の信頼を集めております。クオリティとコストパフォーマンスの高さでは群を抜く、イタリアを代表するメーカーの一つです。当店でも例外なく、一番人気のファブリックブランドでございます。

BRITANNIC COLLECTION『ABITO&GIACCA M501』と『LE STAGIONI M502』の2冊セットで、187柄もの多岐にわたる生地が編集されています。その中で今回は『LE STAGIONI M502』を、ニューリリース生地を含めた一部をご紹介いたします！

『ライトウエイト　ボーソレイユ』
Weight：250 gms
Composition：100% wool

”サンクロス”生地の『ライトウエイト　ボーソレイユ』、スーツの本場英国人が熱帯の植民地において、紫外線から肌を守るために開発された生地となり、いわゆる”ソラーロ”という呼び方の方が一般的でしょうか。ちなみに厳密にいうとソラーロは”スミスウールンズ”の生地がオリジナルとなり、他はサンクロスになります。が、日本ではソラーロという呼び方が定着しております。

本来のソラーロは経糸がカーキ、緯糸に赤を使用しておりますが、今では経糸緯糸のカラーバリエーションが非常に増えていますね。サンクロスは玉虫色で、光の当たり方によって裏側の緯糸の色が表に透けて見えてくる、独特な雰囲気が特徴の生地になります。

こちらは目付け250gmsのライトウエイトになる為、猛暑、酷暑の日本の春夏シーズンにピッタリの生地になるのです。

『ラメ　プルネル』
Weight：240 gms
Composition：100% wool

パーティーシーンに向けた”ラメ　プルネル”が新登場。そもそも”プルネル”ですが、ヴィターレバルベリスカノニコ独自の技術により風合いを損ねることなくシワの回復性に優れ、光沢感のある仕上がりとなった春夏用のサマーツイル生地のこと。春～秋のスリーシーズン着用可能なV.B.C定番のスーパー110’s生地です。そのプルネルからラメをあしらって新登場した”ラメ　プルネル”は、華やかなパーティーシーンをより一層華やかなものにしてくれるでしょう。ラメのほかにもプルネルシリーズにはもう少し落ち着いた印象のジャガードシリーズなども取り揃えております。下の画像はプルネルシリーズの新色です。ペールトーンが春らしいカラーバリエーションですね。

その他には、”4シーズンに亘り着用可能なモヘア服地”として高い人気を誇る”モヘアクワトロ”や、独特の光沢感と質感にファンの多い”モヘアツイル”、シルクの光沢が美しい”ダブルウォープ”、テーラードファンを唸らず”4PLY”など、色々なクオリティーを楽しめる、高い完成度のコレクションとなります！

今回は、2025SSニューコレクション”ヴィターレ・バルべリス・カノニコ M502”について書かせていただきました。日が経つにつれて品切れや品薄が更新されてしまいますので、気になられましたら是非お早めにご来店いただけますと幸いです。新しい生地に触れ、オーダースーツやオーダージャケットをご検討いただく時間が何よりも楽しい時間かと存じます。ご質問やご相談がございましたら、当ホームページのCONTACTからお問い合わせ、もしくは直接お電話にてお気軽にご連絡くださいませ。